Thread journey / 糸の旅
-家で糸を巻いて旅に出よう-
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「窓が包む世界」
「窓が包む世界」
「窓が包む世界」
善通寺
「香川の土に還る」

コンセプト
“人は土から生まれ、土に還る”
日本では死を“土に還る”と表現します。死を迎えた人の姿形はいずれ無くなってしまうけれど、その魂は土に宿っているという美しい思想です。 土にはその場所で過ごした人々の魂や記憶が残っています。私がこの思想について考え始めたきっかけは、広島の生家のお墓を一つにまとめた経験です。それは、山に点在する古い墓の下から土を掘り、新しい墓の下に埋めた体験で、“人間は土に還ってゆく”というイメージを抱きました。
ワークショップでは、まずあなたの思い出の地に赴き、土を採集します。その土には、あなたがそこで体験した思い出があの日のまま眠っています。そして、その土を素材に、思い出に出てくる登場人物を生み出します。あなたの記憶にある大切な人達は、時を越えて、現在に再び動き出します。
いつの日か、また土に還るその日まで。
準備するもの
①思い出の土を採集する時
・スコップ
・ビニール袋
・スマホやカメラなど、写真撮影ができるもの
②ヒトガタを制作する時
・ビニール(机で作業する場合、作業前に机を養生しておくと汚れません。)
・雑巾(水に濡らして絞っておき、手拭きや掃除に使用します。)
・スポンジ (スポンジに水を含ませて絞って使います。粘土の表面が乾燥してきた時やヒトガタの表面を滑らかにするのに役立ちます。)
・ヘラ(細かい部分を細工するのに役立ちます。100円均一に売っている粘土ヘラなど。割り箸を削ったもの、使い捨てのスプーンやフォーク、爪楊枝でも代用可能です。)
③ヒトガタを運ぶ時
・段ボール箱
・新聞紙などの梱包材
(制作所要時間:4時間程度)
やってみる


2.あなたの大切な場所を頭に思い浮かべよう!
あなたの人生で思い出に残っている場所を頭に思い浮かべてください。
3.頭に思い浮かべた大切な場所に赴き、あなたの思い出が眠る土を手に入れよう!
あなたの人生で思い出に残っている場所に行ってみましょう。そしてそこで起こったことを思い浮かべ、土を採集する場所を決めてください。まず、土を採集する前にその場所の写真を撮ってください。
そしてその場所で土を掘って、袋に入れてください。採集する量は、およそ拳2つ分です。
4.粘土を練ろう!
郵送で受け取った粘土と採集した思い出の眠る土を混ぜ合わせましょう。




5.思い出の登場人物を作ろう!
「ヒトガタの作り方」を見ながら、思い出に出てくる登場人物を作ってみましょう。この作り方は一例ですので、その他の方法で制作していただいても構いません。(以前DOORプロジェクトで制作した際の動画があります。こちらでは細かく説明しておりますので、必要であればご覧下さい。)

1.先人の記憶の眠る粘土を手に入れよう!
香川県の粘土と、善通寺市の粘土をブレンドしたものを配布します。下記フォームより申請してください。お申込み後、一週間程度でお送りします。配布する粘土には限りがありますので、先着順とさせていただきます。
粘土申請フォームはこちら
「焼成」とは、乾燥した作品を焼き固める工程です。高温で焼成することで、強度や耐食性を与えることができ、炎の中で作品の色も変化します。今回皆様からお送りいただいた作品は、野焼きによって焼成いたします。」

6.ヒトガタの裏に、名前を彫り込もう!
ご自身で把握できるように、名前を彫り込んで下さい。ご自身で把握できればニックネームなどでも構いません。

8.ヒトガタを写真に撮ろう!
制作したヒトガタを物語に沿って、並べてみましょう。そして並べ終わったら、写真を撮ってください。
7.ヒトガタを乾燥させよう!
粘土が柔らかい状態では、移動する際に変形してしまいます。粘土は急激に乾燥させると亀裂が入ることがありますので、直射日光のあたらない場所でゆっくりと乾燥させましょう。発送したり運んだりする前に、最低1週間くらい乾燥させてください。新聞紙を被せておくと作品全体がゆっくりと乾きます。

<アーティストと一緒につくりたい方はこちら>
郵送で送る
<送ってほしいもの>
・乾燥したヒトガタ
<作品の送り先>
ちきゅうのこだま(TURN on the EARTH善通寺展担当)宛
〒760-8570
香川県高松市番町4-1-10
香川県政策部文化芸術局文化振興課
宅配便等で、 土日祝日を除く午前9時~午後5時の間でご指定のうえ送付ください。
【最終〆切:2月12日 (金) 17:00必着】
【ご注意】
・作品は元払いで送付してください。(着払いの場合受け取れません)
・作品の素材に以下のものが含まれていると展示会場に展示が出来ませんのでご注意ください。
①:食品/②:植物/③:湿ったもの/④:製品化されていない動物製のもの(原毛など。毛糸はOK) /⑤:①−④が付着したもの
・お送り頂いた作品は返却いたしません。予めご了承ください。
データで送る
<送ってほしいもの>
・土の写真
・ヒトガタの写真
・土を掘った場所での思い出のテキスト(土やヒトガタの写真とともに、その場所での思い出を教えてください。)
<作品の送り先>
・<メールアドレス>に送信してください。
→<投稿こだま>にて発表していきます。
【ご注意】
・投稿いただいたデータは、内容を確認の上、掲載します。掲載まで1週間程度のお時間をいただきます。
・写真の中に個人が特定される情報(氏名・住所・電話番号など)が含まれないかご確認ください。
アーティスト:布下翔碁
こだまの展示風景




TURN on the EARTH〜わたしはちきゅうのこだま〜
2020年7月23日(木・祝) - 9月6日(日)、東京藝術大学美術館