善通寺
「香川の土へ還る」投稿こだま
「香川の土に還る」のワークショップに参加した方から送られてきた、土やその土地の写真のデータと、それにまつわるテキストを掲載していきます。
2020年コロナ禍で授業のほとんどはオンライン。そんな中で、対面での実習課題制作があった。 冬の快晴の下、河川敷でチームメンバー3人と助っ人2人で、時間を忘れて無我夢中で課題制作に勤しんだ1日はいまでも目に焼き付いている。 そして今日、土をこね、ヒトガタでそのストーリーを表したら、思い出がカタチになって目の前に現れた。 あの日の陽射し、風、音までもが。
(左上から)
・茶をすする、じぃちゃん 編み物に夢中、ばぁちゃん
・憧れのバスケットマン
・憧れの陸上選手
・ゲーム中毒の友人の弟
・憧れの茶道部の先輩
・憧れの茶道部の先輩
・憧れの卒業した先輩


・土の写真
香川県から頂いた土は瓦屋さんからと伺い、奈良時代からこの土地で作られてきた瓦の土(DOORから頂いた粘土) 祖母から結婚する時に持たしてくれた植木鉢、苔も生えた土
・ヒトガタの写真
お花をどうぞ とさしだす幼いこども
・土をほった場所での思い出のテキスト
私は四国香川県を訪問したことはありません。 実は金丸座で歌舞伎、坂東玉三郎さん、勘九郎さん(勘三郎ご襲名後他界)を観たいとずっと思っています。 でも、金丸座は遠い場所、いつか、というイメージでしたが、今回、ヒトガタを作ることで香川県の土とご縁を頂きました。 そして展示頂ける善通寺という場所が弘法大師様ととてもご縁の深い場所だった!こと 真言宗、空海様の風信帖も書の習いで沢山学びました。 祖母や親と西新井大師様にはよく一緒に出掛け、たまたまそのご近所にお住まいだった書の先生 祖母が結婚する時に持たせてくれた植木鉢の土と いつかはと思っていたご縁を頂いた香川の土とを繋げて未来の思いを描かせて頂きました。 金丸座の改修工事が済んだ時の公演に行こう、そして善通寺のお大師様を訪問しよう。 もう一つ、近所の商店街に姉弟の銅像があるのを発見して、その佇まいが微笑ましくもあり、無邪気に純粋で涙が出てきてしまいました。 コロナで当たり前、普通であったこと、触れる事に敏感になってしまった昨今の中、 おとな(と呼ばれる年齢の私)が子供達に教えてもらったような気持ちになり、幼いこどもの姿で お花をどうぞ、香川の皆さんへ色々な方がたへ、届けたい気持ちを込めました。
孫を抱く(いだく)私 「おじいちゃん」という新しい呼称で、呼ばれてみたい。 自分の遺伝子が、ちゃんと引き継がれていく様(さま)を見届けたい。
ビールを頬張る私 こんな大きなビールジョッキに、なみなみと注がれたビール。 顔を埋めて(うずめて)飲んでみたい。 顎から額まで白い泡が纏わり付く。 そして、「 旨い!! 美味しい!! 嬉しい!!」と叫んでみたい。
自宅で土を採りました。ベランダからよく見るような、何気ない人物像です。
クリスマスツリーを入れていた鉢植えの土です。ツリーから教会の神父さんを思いました。


自宅の庭の土。愛犬プラムは長男が小学生の時に我が家にやって来ました。庭で遊んだりたくさんの思い出があります。やんちゃでいたずら大好きなアイドル犬でした。昨年14歳で天国へ。一緒に散歩している姿をイメージして作りました。

完成した写真です。
土: 今住んでいる部屋の小さな庭の土 毎日鉢植えに水やりをしたり、ツツジの枝を剪定したり、私の生活を日々見ている土。 作品:テーマ「出会い」をイメージして私の分身が四葉のクローバーを抱え香川に飛んで皆さんに会うイメージ。